福祉避難所の充実を
私たちは近年の大地震で、地震大国の怖さをますます感じることとなった。とりわけ、東日本大震災では、熊谷市でも被害があり、エレベーターのストップで1階に降りることができなくなった、不安が大きくなりパニックが収まらないなど障がい者からの声が聴かれた。熊谷市では熊谷市を8つの地区に区分し14か所を指定し、『その対象者はあらかじめ決められるものではなく、健康状態などの判断で必要な方が福祉避難所を利用する』としている。その14か所は、中央地区に2か所、北部地区に1か所、西部地区に3か所、東部地区に1か所、吉岡地区に1か所、大里地区に1か所、妻沼地区に2か所、江南地区に3か所で、このうち民間施設は3か所。ほとんどが高齢者の利用する施設である。
<質問> 国のガイドラインでは「福祉スペースについては小学校区に1か所程度の割合で指定することを目標にすることが望ましい」と示しているがその実態は?
<回答> 小学校区ごとに設置された一般の避難所の中に、介護や医療相談等を受けられるスペースを確保している。
<質問> 民間施設は現在3か所だが、登録した福祉避難所への市からの支援は。
<回答> 受け入れに要した費用の実費と避難所運営に必要な日常生活用品、食料、資機材などの物資調達、ボランティアの確保など対応可能な支援を行う。