先日上尾市に視察に行ってきました。
上尾市の人口は、熊谷市より3万人ほど多い約22万8000人、面積が、熊谷市の28.5%で3分の1もない。熊谷市の保健師は25名ですが、上尾市の保健師は34名で、福祉分野に10名配置しています。2つの保健センターを持ち、地域分担をしながら、東保健センターでは母子の取り組み、西保健センターでは成人の取り組みを担っています。地域が狭いことや、保健師の人数が多いことは、熊谷市より有利に事業展開ができるはずです。
生活保護世帯は病気の方も多いのですが、特定検診率も低い、食生活の乱れがあるというデータを基に、検診の勧めや料理教室、自立支援の1つとして子どもたちにも料理教室を開催する、など進められていることにはびっくりしました。焦点が定まっているなあと感じました。
熊谷市では、江南、大里の保健センターが閉鎖され、妻沼の保健センターも週3回の開館となっています。これで良かったはずはありません。また、熊谷市でも、特定検診などのデータを分析し、健康教室ならば、その効果を検証しながら、拡大するなどしてほしい、保健師を増やし、市民の中に入って健康指導を行ってほしい、そんな思いで質問しました。
[質問] 25名の保健師は、保健センター、母子健康センター以外に、健康づくり課、職員課、福祉部各課に1名ずつ、計5名の配置。また、地区担当制を行っていますが、保健センターは8地区、母子健康センターは11地区。人の一生の健康増進、あるいは、子どももいて高齢者もいる家庭の健康増進を考えると、同じ区割りがいいのでは。
[答弁] 今後、事務のみなおし、組織、施設の在り方等の検討において、考慮すべきものと考える。
[質問] 今後、地域課題をどうやってつかむのか
[答弁] 地域課題の把握方法としては、健康教室や市政宅配講座等の際、保健師が直接、地域の参加者から意見をうかがう機会もありますが、特定検診・特定保健指導のデータ等を活用した地域へのアプローチもさらに検討したい。