12月議会で・・鳥獣被害から命・農作物を守ろう
12月議会の一般質問が終わりました。今回は3つ質問、順次報告します。
3、鳥獣被害を防ぐために
江南地域は里山があり、防風林や屋敷林があるが、タヌキ、アライグマやハクビシン、ウサギ、最近ではイノシシまでもが出没している。埼玉県のホームページによると、平成27年度の野生鳥獣による農作物被害は、県内40市町村から報告があり、鳥獣の種類別では、イノシシによる被害金額が最も多く、次いでアライグマ、サル、シカ、ハクビシンである。
[質問] 熊谷市におけるイノシシの3年間の出没実態、作物被害、対策について
[答弁] 平成27年1件、28年3件、今年度現在まで3件で、江南地区に多く出没している。被害状況は、平成28年度に1件、サツマイモ畑に被害があった。対策は、市民からの目撃情報があった場合、防災無線やメルくま等でお知らせする。特に児童の安全を図るために、学校や保育所等に見守りを強化するよう周知している。また、警察署とも情報を共有し連携を図りながら、職員によるパトロールも実施している。農作物への対策では、農家に自己防衛をお願いすることになりますが、被害のあった畑に、県の貸与による電気柵を試験的に設置し、効果があれば、農家自身が購入して設置する方法がある。
[質問] イノシシ以外の出没数、地域、被害状況について
[答弁] アライグマは市内全域で出没しているが、特定外来生物であるので、平成28年度は256頭、今年度は11月末までに243頭を捕獲し、殺処分している。また、タヌキ及びハクビシンは、平成28年度168頭、今年度は11月末までに119頭を捕獲した。しかし、特定外来生物ではないので、基本的には放している。農業被害や民家等での糞尿被害が著しい場合には、殺処分している。これらのほか、まれに、サルの目撃情報もある。被害は、イノシシによる農業被害以外には確認していない。しかし、アライグマ等については、屋根裏に住み着いているとか、物置に小動物の糞尿がたまっているので何とかならないのか等、市民の方からのお困りのご相談は何件か来ており、環境政策課を窓口として、猟友会に依頼し罠をしかけ、捕獲している。
[質問] 熊谷市のホームページでは「熊谷市では、アライグマ以外の捕獲は行っておりません。」とあるが、捕獲計画には、ハクビシン60頭、タヌキ60頭などの数字も入っている。どういうことか
[答弁] 本市では、「鳥獣被害防止計画」において、取り組み方針と捕獲計画を定めている。ハクビシンやタヌキは、特定外来生物ではないが、被害状況を鑑み、捕獲による駆除が妥当と判断された場合は、原則として必要最小限の捕獲を実施することになる。
[質問] 「被害防止計画」とあわせて「鳥獣被害防止対策協議会」を設置している市町が多くある。被害状況を正確に把握し対策が打てるように、さらには人的被害が起きないようにするためにも、農家や関係団体で協議会を作り相談できる協議会が必要ではないか
[答弁] 今後、被害が増加した場合には、協議会の設置を検討してまいります。
[要望]
・イノシシについて鳥獣の中に入れる必要がある。
・アライグマの250頭以上、ハクビシン・タヌキが今年すでに119頭罠にかかったという事は、農業被害が全くないとは考えにくい。出没の把握、被害の把握・確認方法を環境部と産業部で相談すること。特に人的被害があっては大変。
・今後、電気柵などの設置が必要になる。嵐山町では、認定農家や直売所などに出荷している農家に対し、電気柵2分の1、上限10万円の補助を行っている。検討していくこと。
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(「桜井くるみ日本共産党熊谷市議ブログ」12月24日付より)